
(この記事は2012-7-25に書きはじめました。)
最終更新:2014-4-24 完結。
というわけで、今回、初代ひろぶろのドメインを設定した訳ですが、
もう本当に・・・、この件についてはいろんなことがありすぎてどこから説明したら良いのか・・・。
とにかくなるべく時系列で記載していきたいと思います。
それから、ドメインの問題やサイト作りに関して、少しでもこれを見た方の糧となる様に書いてきたいと思います。
というのも、ココで記載するこういったドメインの仕組み等については、当初私もまったくの門外漢でありまして、この一連の問題に取り組んでいくことになったために初めて勉強して知ったことが多いです。
元々私はSEOの業者ではありませんし、中古ドメインを扱う業者でもありません。
なのでそういうことに関してはまったくの素人の私が、このドメインの問題に立ち向かい闘っていくのは本当に骨が折れる作業でありました。私自身の備忘録としてもココに記載しておきます。
何故今日まで、この問題について、「諸事情」とだけ記して明言を避けていたかというと、
期限が切れたドメインというのは基本的には誰でも入手することが可能だからです。
万が一、愉快犯が私に高額でこのドメインを売り付ける目的でイタズラにこのドメインを購入されたりしたらたまったもんじゃありません。
私は既に「3代目ひろぶろ」というサイトを数ヶ月間に渡り運営していたので、
それを狙って上記の様に悪巧みをする様な輩が出ないように、
念には念を押して出来るだけドメインの問題について争っているという様なことを不特定多数の人に知られたくなかったのです。
とは言えこれは本当に慎重論で、少し用心深すぎる心掛けでした。
実際には、欲しいドメインを狙って取得するというのはなかなか難しいものなので、
これは杞憂だったのかもしれませんが、一応、そういう用心はしていたということです。
さて、遡ること半年以上前、「2代目ひろぶろ」が事実上の閉鎖状態になりました。
実は私はあまり「2代目ひろぶろ」はチェックしていなかったのですが、
それでも私がこの事を知ったのは2011年11月26日頃と、それなりに速い方だったかと記憶しております。
それを知った時、2代目も閉鎖してしまい、「ひろぶろ」の余韻みたいなものまで消えてしまったわけで、
これで本当に寂しくなるなあと思ったわけですが、それと同時に3代目を自分がやったらどうだろうか…?
ということについても考えるようになりました。
しかし、2代目まで閉鎖したことからも分かるとおり、あのようなネタサイトというのは非常にその運営が大変なものであるということも容易にうかがい知ることが出来ますし、それでいてやるからには、ちょっとやって閉鎖するようないい加減な気持ちでやるわけにはいかないという思いもありました。
私は元来、やるとなったら徹底的にやらなければ気が済まない性質で、それが良くも悪くも現在に至るわけです。
そして、もともと「ひろぶろ」等の人気サイトを一ファンとして見ていた頃に、
よく、「もっとこうすれば良いのに・・・」とか、エラそうに思いながら閲覧していた部分もあります。
そしてその「2代目ひろぶろ」については、特に「もっとこうすれば良いのに」という様な思いが強くあり、
「だったらお前やってみろよ!!」と、心の中のもう一人の自分が言ったのです。
そういった経緯もあり、いい加減な気持ちでいい加減なサイトを作るわけにはいかず、
「3代目ひろぶろ」を立ち上げる際は4日間悩みましたが、
結局、 「“初代ひろぶろのドメインが取れるならやろう!”」 という決意に至りました。
ちょうどその頃、私はドメインの重要性について勉強していたものですから、
初代ひろぶろのドメインが取れないのならどんなにがんばってもアクセスなど望めず、
それではひろぶろの復活にも成り得ないし、やってもしょうがないだろうと思い、
また、「ひろぶろ」のドメインhiroburo.comが、2011年12月14日で期限が切れることもWHOISの情報で把握していたので、その時に初代管理人のnejire氏が更新をしなければ、翌日の12月15日にはこのドメインを取得でき、
それにより私がこのドメインを使ったひろぶろの復活を成し遂げられる・・と思っておりました。
ドメインにお詳しい方は既にご存知かと思いますし、この時点でお笑いになられるかもしれませんが、
その当時の私は本当にドメイン等の知識が無く、てっきり12月15日からこのドメインにてサイトの運営をしていくことが出来るのだと思っておりました。
つづく
(※右サイドバーの上の方のお知らせの所に完結するまでリンク張っておきます)
2014-4-24
…… と、上の「つづく」というところまで書いておざなりになっておりました。
早いものであれから2年の月日が流れました…。
なかなか時間が取れないのと、そのうち状況が変わったりと色々あり、
あの当時言いたかった事が今ではどうでも良かったり当てはまらなくなっていたりでそのままになってしまっておりましたが、とにかく、ここでは「ドメイン」の事について簡単に、最後まで書いて完結させておきます。
あの当時、本当はドメイン業者やその他障害となった他サイトへの不満や怒りも合わせて、まとめた記事としてここに書こうと思っておりましたが、今となってはもうどうでも良いし、それらの不平不満を挙げ連ねていくとそれこそいつまで経っても完結しないので、とにかく「ドメイン」の事だけここには書きます。その当時言いたかった事や現在も言いたいモノ申したいことは、また機会があれば別所に書くことに致します。
さて、さて…、
初代「ひろぶろ」の管理人であらせられたnejire氏の所有するhiroburo.comというドメインの有効期限は、WHOISの情報によれば2011年12月14日まで(Expiration Date)。このまま初代管理人がドメインの更新をしなければ、翌12月15日に私がこのドメインを取得し、その日からhiroburo.comというドメインを「3代目ひろぶろ」に施す事が出来る…!と思っておりました。しかし、ドメインの登録というのはそう簡単なものではありませんでした。いや、むしろネットの世界というのはまだまだそういった点において、全ての人に公平で合理的な仕組み、法整備などが出来ていないところがある…という事なのだと思います。
ドメインの登録や失効に関するシステムがまさにそういう至らなさを物語っています。
それではドメインの登録、失効の仕組みから説明しましょう。
まず、独自ドメインをお持ちの方ならご存知かと思いますが、ドメインには有効期限があります。有料ですし当然ですよね。そしてドメインを扱っている業者によっても異なりますが、そのドメインの有効期限の数か月前から、ドメインの管理会社から再三、有効期限を知らせるメールが来るものです。現在、私が使っているムームードメインの場合は、半年くらい前からカウントダウン式に更新を促すお知らせメールが来るわけです。それにもかかわらず、それらのお知らせをすべて無視して更新作業しなかったり、入金を済ませないでいると、ついにそのドメインは所有者の手を離れ野に放たれる… …と普通思うでしょ!?ところが違うんだなこれが。
実際には期限が切れたドメインはレジストリの関係などで、野に放たれるまでには更に時間がかかります。
これは.comや.netなどのgTLDドメインに限った話で、いわゆる汎用jpドメインはこの限りではありませんが、有効期限までに更新をしなかったドメインは、まず「削除猶予期間(clientDeleteProhibitedなど)」という状態としてWHOISに登録されます。この状態で“約”45日間プールされます。その後、「取り戻し期間(redemptionPeriod)」として“約”30日間保留されます。その後、「削除待ち時間」として“約”5日経ったあと、やっと野に放たれるのです。
そしてこれらの期間が、正確に決められた日数の待ち時間ではなく、全て「約」であり、これらの期間中は不安定にWHOISの情報が書き換わっています。それこそ、まだ前任者が所有しているというステータス情報(clientTransferProhibited)になったりもします。
アホかと。
いいですか、どこの世界に「期限が切れたけどやっぱまだちょっと取り戻せる…」みたいな仕組みがありますか? じゃあ有効期限ってなんぞや!?って話ですよ。例えば相場の世界で、自分の持ち株が大暴落した後、「本当はその前に売るつもりだった…。うっかり売り忘れたからナシの方向で…」なんて言い訳が通用しますか?また、そういう仕組みが存在しますか?無いからこそライブドア事件やジェイコム株誤発注事件とかが起こっている・・というか発生するわけですよ。飛行機に乗り遅れた人が「うっかり寝坊したのでそのフライト待って!」なんて通じますか?
いやキレてないですよ。キレてないけどそんな仕組みおかしいでしょ!?って話しなんです。
あと、それだけ早い内から期限が分かっていて、再三の忠告もあったにもかかわらず期限内に更新をせずに、期限が切れてから「うっかり期限を忘れてました!テヘペロ やっぱり期限を更新しま~す♪」なんて人がはたして居るでしょうか?実際に削除猶予期間等に更新をし直した例ってどれくらいあるのでしょうか?あったとしたらその人たちはなぜ期限内に期限を更新しなかったのでしょうか?ちょっと想像しにくい事例かと思います。
とにかく、そういう仕組みがある様なのです。
これらは私もその時になって初めてググって知ったことです。
そして逆に、だからこそ、ドメインの元々の所有者であれば、削除猶予期間(clientDeleteProhibited)などの長い期間に、取り戻すチャンスがいくらでもあったにもかかわらず、それらを全て放棄しているわけですから、これは元所有者(nejire氏)が後々の全ての権利に至るまで放棄していると考える事が出来ます。
※(これは別所に書く件で、あとで重要になってきます。)
まあいいや。
で、しかもそれらの期間が無事に過ぎたとしても、そのドメインは普通の市場には出回らず、一般の人が取得するのは非常に難しいです。というかほぼ無理らしいです。
上述のすべての期間を過ぎたあとのドメインは海外の「ドメイン専門のオークション」にかけられます。このオークションで勝ち取らなければなりませんが、素人にはまず無理なので、こういった期限切れドメインのオークションを専門に扱う「業者」に落札を委託しなければなりません。
この取得に対する働きかけの事をドメインの「バックオーダー」と言います。
当時、私が調べたところ、日本でgTLDドメインのバックオーダーを扱っている業者はわずか2社しかありませんでした。しかもその2社は系列会社なので、実質的には1社のみです。しかし、どちらの会社が落札できるかわからないので、両方の会社に落札希望額を振り込んで待機していなければなりません。
そして、実質1社しか頼る所が無いという事は、そしてその1社に頼らざるを得ないという事は、もしその会社に不正や不備、不義理があったとしても、依頼する側は成されるが儘に対処のしようがないという事も意味します。そしてそれはあったのです。
そこからさらに長い長い闘いが始まりました。
もう誰と戦っているのかわからない状態です。
単純にhiroburo.comというドメインを取りたいと思っている他の人達とオークションで競い合うだけの戦いではなく、そのドメイン業者の不正や欺瞞との戦いでもあったからです。
本来は、そのあまりに酷い怠慢に対し、そういった会社の実名も出してここで糾弾するつもりでいましたが、もう今となってはどうでもよくなっちゃったし、それらの欺瞞や不正をすべて挙げ連ねていくと終わらないのでそれらは省きます。
ただ、きっとそのドメイン業者の担当の人は、私がhiroburo.comを取得して3代目ひろぶろに設定したのを目にしていたとしたら、
「一体どうやって……!!」
と驚愕したことでしょう。
ヘッ ザマーミロだ。
この辺は本当に泥試合の様相を呈していました。
ドラえもんが未来に帰ってしまうため、どうしても自分一人だけでジャイアンに勝たなければならなくなった「のび太」の心境でした。
でも結局粘り勝ちです。どんなに殴られても絶対にこのドメインを離さない!という意地でしがみついて、ついに相手が「わ…わかったよ…もうお前の勝ちだよ…」といって逃げて行った感じです。
かなり端折って書きますが…、
結局上述の業者は2社とも落札に失敗。
その後、その業者に対し、実際に落札した人に対する交渉の委託もしましたがそれも失敗。しかも1回のメールの返答に毎回1週間はかかるという体たらく。
しかし、
所有者はそのドメインを取得したからには必ずそのドメインを使ってHPを作るでしょうし、そうではなく単にSEOの為のリンク集として使うにせよ、いずれにせよそのドメインについて、ある程度は履歴や状況を調べるでしょうから、その際に私が書いた「檄文」が必ず目に入るように、色々なところに私は網を打っておりました。この「檄文」は当時目にした人もおられるかと思います。
そんなこんなで結局その所有者M様から連絡があり、直接交渉することでご理解いただき、このドメインを私が所有することになりました。
実はこの所有者M氏も、上述の業者に強い不信感を持っており、その関係もあって直接交渉する事が出来たのです。
結局、ドメインの期限失効から私に所有が移るまでに半年以上かかったわけです。
「初代ひろぶろ」閉鎖から1年以上もかかってしまったわけです。
この1年間の空白期間に一体どれだけの物が失われたか。
実際、私がhiroburo.comというドメインを3代目ひろぶろに設定した時にはもう殆どそのドメインのアクセスやリンクは無くなっていました。SEO的な観点からだけでなく、それ以外の全ての意味を失っていたのです。
大元のドメインのシステムも、それを切り売りするドメイン業者も、そしてこのドメインを手放した初代管理人も、そしてそんなドメインを必死に取得しようとした私も、皆、超の付くホームラン級の大馬鹿野郎だ。
言いたかったことは、
この様に、「ドメイン」に関して、そもそもまともな法整備が出来ていないのではないか?という事。
そして、その後いろいろな他サイトに相互リンク申請などをした時に非常に冷たい態度をとった管理人が沢山いますが、人気ブログの管理人は意外とこういったドメインに関するトラブルに巻き込まれた経験を持つ人が多いようで、そういう関係もあって、hiroburo.comのドメインを取った当方を快く思わなかった人たちが沢山いたのではないだろうか?ということ。詳しくはまた別所に書きますが、とにかくこのドメインの事はそういう誤解をも招く結果となったと思います。
長くなりましたがドメインについてはこれくらいで一旦、説明を終えさせていただきます。
本当はもっと言いたいことが沢山あって、それらをすべて記載していったら分厚い本になるくらいあるのですが、とにかく簡単に言うと上記の様になります。
以上、お読みいただきありがとうございました。